Android Autoの利点と欠点

前回の記事でクルマを買ったことをお知らせしましたが、今回、いわゆるナビは付けませんでした。
Android Auto対応のディスプレイオーディオを付けました。
ご存知の方も多いと思いますが、スマホをAndroid Auto対応ティスプレイオーディオとUSBケーブルで繋ぐだけでスマホの機能を使ってナビが可能というものです。
これの利点と欠点について今回はお話したいと思います。

まずは箇条書きで

利点
1.コストが安い
2.地図データの更新の手間、費用がない
3.目的地まできっちり案内してくれる
4.渋滞情報が正確
5.事前に、スマホ、PCでコースを作れる
6.同乗者の誰のスマホでも繋げばナビできる

欠点
1.Android Autoに接続中はスマホ側でgoogle mapが使えない
2.画面からは単一の目的地しか指定できない
3.高速道路に乗っていると思っているのか一般道を走っていると思っているのかわかり辛い
4.車内にスマホを忘れがち
5.スマホを忘れるとナビがない
6.長いトンネルを走っているとズレやすい


こんなところでしょうか。
それぞれ細かく説明していきます。

利点
1.コストが安い


Android Autoに対応しているディスプレイオーディオ(iPhone向けにApple CarPlayという同様の仕組みも有り、殆どの場合両方に対応しています。)の価格帯は国内有名メーカー製でも3万円台から7万円台ほど。
一方、カーナビはポータブル型でこそ2,3万円台のものありますが、据付型だと5,6万円から10数万円、20数万円というところでしょうか。
新車購入時に価格を抑えようとしたらディスプレイオーディオにしたくなりますね。

2.地図データの更新の手間、費用がない

地図はgoogle mapのものをスマホを通じて使いますからgoogleが勝手に更新してくれます。
カーナビでは3年間くらいは無料で地図を更新できたりしますが、それ以後は有料になったりします。
最近のカーナビだとどの様な更新作業になるのかわかりませんが、PCでダウンロードしてSDカードに落としてカーナビに挿すとか、メーカーにSDカード送るとかになると思います。
そういう作業が好きな人もいますが、大抵の方はめんどくさいですよね。

3.目的地まできっちり案内してくれる

私はたまたまパイオニアのナビしか使ったことがないのですが、目的地の100m位手前で「目的地に到着しました。案内を終了します。運転お疲れ様でした。」と言ってそれ以上は案内してくれません。
ですが、Android Autoでは目的地のほとんど目の前まで案内してくれます。

4.渋滞情報が正確

何十キロも先の渋滞情報も経路検索時に取得しているので、目的地への到達時刻予測がかなり正確です。
通常のカーナビではエンジンをかけた当初は渋滞情報を全く持っていないので、例えば一般道は平均時速20km/h、高速道路は60km/hみたいな値で予測します。
その後渋滞情報を取得して、予測を変更したりしますが、渋滞に突入すると予測もジリジリと遅くなっていくという感じです。
しかし、Android Autoでは最初から渋滞情報込みで予測が出され、渋滞に突入しても大きく時刻が変わることはありません。
そして、実際それに近い時刻に到着します。

5.事前に、スマホ、PCでコースを作れる

単純に一つの目的地にナビしてもらうなら据付型ナビでも良いのですが、ここと、ここと、ここを経由してここに行きたい、みたいな旅程を考えていると、据付型ナビではクルマに乗り込んでからあれやこれや検索しながらルートを作らなければなりません。
まぁ、最初の経由地をとりあえず目的地として、そこに着いたら次の経由地を目的地に設定して、、でも良いんですけどね。

でも、Android Autoなら事前に家の中でスマホかPCで沢山の経由地を含むコースを作成して、そのとおりに案内させることが可能です。

PCでルートを作成した場合、
ルートをモバイルデバイスに送信.jpg
この様な画面で赤丸の「ルートをモバイルデバイスに送信」というのを押せば、自分のスマホに直接送ることも、メール、SMSを介して送ることもできます。

自分のスマホに直接送った場合は通知に出ますし、後からもgoogle mapを立ち上げて、お知らせ→通知から確認することもできます。

ただし、そのままクルマに乗り込んでUSBケーブルを繋いでもそのルートは使えません。

スマホのgoogle mapを立ち上げ、予め作成したルートを呼び出して、ガイドボタンを押してナビを開始させてからUSBケーブルをつなぐと、Android Autoがナビを引き継いでくれます。

6.同乗者の誰のスマホでも繋げばナビできる

スマホをUSBケーブルで繋ぐだけでAndroid Autoが使えるので、同乗者の誰のスマホを繋いでも使えるということです。
例えば、途中で目的地や経由地が変わったら、同乗者が自分のスマホで検索してルートを作成しガイドを開始させてから、今ささっているスマホと入れ替えれば新しいルートで案内してくれるというわけです。
USBケーブルで繋ぐので、充電も同時に行ってくれるわけで、一番バッテリーが少ないスマホをつなぐという手もありますね。


さて、次は欠点です。

欠点
1.Android Autoに接続中はスマホ側でgoogle mapが使えない


そのまんまです。
接続中にgoogle mapを使おうとすると「接続中は使えない」というようなメッセージが出て使えません。
他のアプリは使えたと思います。
(もちろん、危険なので運転者は使わないでください。)
検索等は使い慣れたスマホのインターフェイスでやりたくなるものですが、Android Autoの画面か音声入力でやってください。

2.画面からは単一の目的地しか指定できない

Android Autoの画面から目的地の検索をし、選択するとすぐにナビが始まってしまい、経由地などを設定する手段がありません。
なので、経由地を含むような設定は利点の5.で説明したように、Android Autoから切り離した状態のスマホかPCから行って、ガイドを開始してからUSBケーブルを接続してください。
音声入力でもおそらく単一の目的地しか設定できないと思います。

3.高速道路に乗っていると思っているのか一般道を走っていると思っているのかわかり辛い

高速道路と側道が近接して平行に走っていたり、真下を一般道が走っていたりすると、ナビはときに高速道路を走っているのに一般道を走っていると思ったり、その逆になったりします。
私が使ってきたパイオニアのカーナビでは、高速道路に乗ったとナビが思うと、高速道路専用の画面に切り替わるので、ナビがどっちを走っていると思っているかが一目でわかります。

しかし、Android Autoだと高速道路に乗ってもその様な画面には切り替わりません。
なので、どっちを走っていると思われているかが分からず、高速道路を走っているのに急に右折しろとか言われかねません。
なので、不安になって手前で高速道路を降りてしまったことがあります。
これはなんとかしてほしいところですね。

4.車内にスマホを忘れがち

USBケーブルでスマホと繋ぐ必要が有るため、スマホをポケットから出してUSBケーブルを繋いで、コンソールの適当なところにおいておいたりすると、クルマを降りるときにスマホを車内に忘れがちです。

PAで休憩中に電子マネーで缶コーヒーでも買おうと思ったら、あ、クルマの中だ、、、なんて事が数度、、、

立体駐車場とかに突っ込んだ後気がついたら結構めんどくさいですね、、

5.スマホを忘れるとナビがない

逆に家にスマホを忘れてくると当たり前ですがナビしてくれるものがないという状況になります。
いわゆる据付型カーナビならクルマのキーさえあれば勝手に立ち上がってくれるのにね、、

6.長いトンネルを走っているとズレやすい

据付型カーナビの場合、GPSが届かないトンネル内でも、ECUから車速を取得したりしてそこそこ正確に自車の動きをトレースしてくれます。
Android Autoの場合どうなるのだろうと思ったら、「GPS信号を失いました」と宣告してからもしっかり動いている。
どうやらGセンサーでトレースしている模様。
でも、車速センサーによるトレースよりは低精度のようで、長いトンネルを走るとズレが大きくなるようです。
単純なトンネルならまぁそれでも良いのですが、トンネルの中に分岐が有ったりすると、曲がりそこねたりしかねないので注意が必要です。

まぁ、トンネルの中に分岐が有るなんて首都高くらいですけどね。

2024年12月28日追記
Gセンサーは使っていなそうです。
おそらくトンネルに入ったときの速度そのままで走っている仮定のようです。
トンネルに入ってすぐ渋滞になったことがありました。
トンネルの中に止まっているのにナビの自車位置はそのままの勢いで突き進んで、ようやく渋滞を抜けてトンネルを出る頃にはナビは何Kmも先に進んでいました。

追記終わり

その他

とまぁ、そんなところですね。

スマホの機能を使ってナビをすると聞くと、バッテリー消費やデータ量消費を気にする方も多いと思います。
バッテリーについては利点6.の所で述べたように、USBケーブルを接続して使うので逆に充電してくれます。
データ量ですが、今月、3日間に亘ってナビをさせながら遠出をしましたが、いつもの月よりデータ量が増えたという感じはないですね。
微々たるものと思います。

2024/05/01 追記

スマホのデータ量気になる方は多いと思うので、具体的にデータを取ってみました。
4月後半で27時間30分、1158km走って、その間ほぼずっとナビをさせていましたが、この間にgoogleマップが使用したデータ量は225MB
データ量は時間に比例するのか距離に比例するのかはよくわかりませんが、100kmごと、1時間毎に換算すると

20MB/100km
8MB/H

位という計算になります。
ね、たいしたことないでしょ。
ちなみに、更に運転中にSpotifyで音楽聞いていたら800MB使われましたw
私の料金プランだと大した量ではないので気にはしませんが、月3Gとか言うプランもありますから、Spotifyは控えたほうが良いかもしれませんねw

追記終わり


このように、利点欠点ありますが、私は結構気に入りました。

基本的にはgoogle mapのガイドと同じと思いますので、どんな感じか試してしてみたい方は、ご自分のスマホのgoogle mapに案内させながらお出かけしてみると良いと思います。

実は私もAndroid Auto導入を決断する前に、義父のクルマを借りて音声だけでgoogle mapに案内させながらお出かけしたことがあります。
それで、意外と精度の高い案内をしてくれるので導入を決心しました。

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国内有名メーカー製だとこれが一番安いようです。

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