突然ですが、back numberにハマっています。

いや、数年前から気にはなっていたのですよ。
なんか、彼らの歌は歌詞がすっと頭の中に入ってくるのですよ。

比較的具体的な歌詞であったり、歌詞のイントネーションとメロディーを近く作ってあるようなので、そのへんなのでしょうね。

で、妻とここ10年くらい見ているNHKの朝ドラの今期の主題歌がback numberの「アイラブユー」。
これがきっかけになったかどうかは自分でもよくわかりませんが、CDを数枚買ってしまいました。

ラブソングがほとんどですが、なんというか、歌の主人公たちは皆自己肯定感があまり高くない。
そして、片思いだったり、振られたりしがち。

なんかかっこいい事言っても、「なんてことは言わないけど」とか「嘘だよごめんね」と否定してしまったり、、、
幸せ」という歌に至っては、自分ではないある人に恋をしている想い人が幸せであってくれれば良いと、自分の気持を押し殺して想い人の背中を押すという歌。
こんなん、泣けるでしょう。

これまでもback numberにかぎらず、好きな歌、思い入れの強い歌は沢山ありましたが、歌を聴いて涙が出たということはありませんでしたが、これは泣きました。

最新アルバム「ユーモア」に入っている「黄色」という歌も秘めた思いを押し殺すような歌。
PVが若い女性の同性愛というシチュエーションで描かれているので、そういう歌なのだと思っている人も多いと思いますが、別に女性から男性に向けた秘めた恋というふうにも十分解釈できる歌です。
でも、PVも最後には好きになってしまった女性を奪っていくという妄想を抱きながらも、現実にはできず、ブーケトスを受け取ってしまうというラストに思えます。

でも、たまーに両思いの曲もある。
私が好きなのは「日曜日」。
夫婦なのか同棲なのかわかりませんが、「もうお昼だよ」と起こされる男からみた何気ない風景の中で幸せを見出すという曲。
とってもほんわかしているのですが、一つだけ言わせてください。

「洗濯物をぱたぱた伸ばしている君を
 ソファーの上で眺めていたら」

じゃなくて、手伝え!

そんなんだから振られがちなんだよw


まぁ、細かいところはともかく、ふと思ったのが、なんとなく歌詞の世界の傾向が私が高校生から30歳ごろまで好きだったさだまさしに似ているような気がしました。
そんなに自己肯定感が高くない歌詞とか、歌を作っているのがどちらも男性なのに、女性目線の歌が多いとか。
さださんの方がもう少し言い切っている気はしますがw
でも、メロディはback numberの方が断然おしゃれな曲が多いですね。

昨年末に映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を見て大号泣したのも、実はback numberが歌っている主題歌「ハッピーエンド」が先なのです。

たまたま買ったベストアルバム「アンコール」に入っていたこの曲を聴いて、あれ、これなんか映画の主題歌っぽいな。
それも結構泣けるような映画っぽいと、、
で、調べたらこの映画が出てきたのです。

案の定めっちゃ泣ける映画でした。

でも、なんでこれがハッピーエンドなんだろう、、
映画は救いがないほどに切ない話ですし、曲のほうも、失恋ソングの部類に入るものでしょう。
でも、救いがないほどに切ない映画のラストがすごーく願望に沿った解釈をすればハッピーエンドとも取れなくもない、、、そんな願いを込めた「ハッピーエンド」なのかもしれない。

曲単体で考えれば「私」を振った「あなた」にとって振ったことが「ハッピーエンド」でありますようにという思いなのかもしれない。

いやいや、曲を作っているボーカルの清水さん、あんたいい人すぎるでしょ。

最新アルバム「ユーモア」は初回限定のライブBD付きを買ったのですが。
映像を見る限り、ファンはハイティーンから20代前半くらいの人たちが多いようですね。
そして、なんとなく思ったのは、みんな素直で純粋そうな子たち。

まぁ、こんないい人すぎる人が作った歌に共感するんだからいい子が多いだろうね。

数少ない両思いソング「日曜日」の歌唱シーンでは5,60代の夫婦と思しきファンが一瞬映る。
なんか歌の内容と合わせて良いなぁと思いました。

そして驚いたのは、CD音源とは何倍もの熱量で歌う清水依与吏さん。
いやいや、その熱量で歌って2時間3時間持つのかよと、、、

まぁ、実際のライブではMCも有るでしょうし、少し力を抜ける場面も有るのでしょうが、歌唱部分だけを抜き出したBDを見せられたこちらが見終わるとヘトヘトになりました。w

でも、そんな歌い方だから伝わるものもありますね。

コロナ禍でインターハイが中止になり、落胆している高校生たちがいると聞きつけたback numberが急遽曲を作り、MVを作ってインターハイの開会式が行われるはずだった日にYoutubeに公開したという「水平線
そんな裏話も知っていたからか、ライブBDでこの曲を聴いたときは涙が出ました。

依与吏さん、50過ぎのおじさんにもあなたの想い届きましたよ。

最後に、今期のNHKの朝ドラ「舞いあがれ!」の主題歌「アイラブユー」

「舞いあがれ!」は福原遥さん演じる主人公舞が大学の人力飛行機サークルに入ったことがきっかけで飛行機パイロットを目指し、航空会社の内定を取り付けるもリーマンショックで採用が1年延期、しかも実家のネジ工場が窮地に陥り、社長の父親は心労で急死、舞はパイロットを諦め、母となんとか会社を立て直し、、というストーリー。

航空学校時代に出会った目黒蓮演じる訓練生仲間との恋愛要素も有ったものの、私はなんとなく、「アイラブユー」の歌詞がストーリーと噛み合ってないような違和感を感じていたのです、、、
でも、目黒蓮と分かれて、ネジ工場を手伝ううちに幼なじみの貴司と急接近し、2/17の回でついに互いの気持ちを告白、カップル成立となったのです。
その後、「アイラブユー」を聴いていてはっとしたのです。
あ、これって、貴司くんのここ数年の気持ちだったのね、、、
ひえぇ、ここまでのシナリオを読んで曲を作ったのか、曲にシナリオを寄せたのか、偶然なのかわかりませんが、残りの回数も少ないここに来て主題歌回収してきました。
これに気づいたときはゾクッとしましたね。


「アイラブユー」も「ユーモア」に入っています。
「ユーモア」はなかなか名曲揃いです。

ユーモア (初回限定盤A)(Blu-Ray付) - back number
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