映画感想「トップガン マーヴェリック」
実は5月にすでに見ていたのですが、まだ見ていなかった妻と息子も見たいということで、家族で見てきました。
前回見たときから漠然と思っていましたが、今作は私みたいなオジサン世代に響く映画になっているなと感じました。
トム・クルーズが撮影時に56歳、マーヴェリックも50代くらいの設定になっていると思うので当然と言えば当然なのですが。
物語前半はある作戦に若いパイロット達を参加させるために鍛えるという所がメインのストーリーとなってきます。
この話が来たときにマーヴェリックは作戦で自分が飛ぶ気満々。
しかし、上官からお前は飛ばないと言われます。
何も軍隊の話でなくても、会社員でもある程度の年齢になればそんな瞬間は来ますよね。
若いパイロットたちは優秀だけれども、その分プライドが高い者も。
チームが一つにまとまらない。
おまけに前作で亡くなった相棒グースの息子、ルースターも居て雰囲気悪いし。
自分の技術ではなく、若者の技術をまとめ上げて使わなくてはいけない。
マーベリック自身も自分の技術に誇りを持って仕事をしてきた。
そんな人ほど陥る仕事の仕方の転換への葛藤。
更に前作でグースを死なせてしまったという意識から、若いパイロットたちを死なせたくないという思い。
そんなマーヴェリックを推し量ってアドバイスを与える前作のライバル、アイスマン。
大将にまで上り詰めていますが、咽頭がんに侵されているという設定。
実は、アイスマンを演じる俳優ヴァル・キルマー自身も咽頭がんを患っているという。
アイスマンとの会談のシーンは涙が滲みます。
そんなわけでこの映画は40代、50代の人に向けた映画だと感じました。
世界中の中間管理職に見てほしい映画ですねw
5月に見たときに、F-35ではなく、F/A-18(字幕ではF-18となっていた)を使う理由を述べているところの字幕を読み取りそこねたので気になっていたのですが、今回わかりました。
F-35は敵の射程外からこっそりミサイルを発射して、さっさと作戦空域から離脱するという戦い方を想定されています。
なので、対地ミサイルはGPS誘導の物。
しかし、今回の作戦エリアではGPS電波を妨害する装置が設置されておりGPS誘導の兵器は使えない。
なのでF/A-18で目標まで近づき、レーザー誘導兵器で攻撃する必要がある。
ということだった。
よくよく調べてみると、F-35でもGPS誘導ばっかりではなくてレーザー誘導兵器も積めるようなんですけど、複座式のないF-35だとあの状況では厳しいのは確かですね。
まぁ、映画製作上の問題としては、今回の映画は本物の戦闘機に俳優を乗せて飛ばしながら撮影するというところにこだわっているようですが、F-35には複座式がないので俳優を乗せられないというのがそもそもの理由でしょうね。
F-35用のヘルメットはバイザー部分がヘッドマウントディスプレイになっていて、俳優の顔が見えにくいというのもあるかもしれません。
また、今回の映画の撮影でのF/A-18レンタル料が1時間で100数十万円にのぼるそうですが、F-35だともっと高いかもしれませんね。
映画撮影開始時点では海軍ではまだF-35が実戦配備されておらず、F/A-18が未だ主力戦闘機だったので、まぁおかしいことではないですね。
今回のヒロイン、ペニー・ベンジャミンなる女性。
しれっと出てきて、皆さんご存知マーヴェリックの元カノですみたいな顔しているので、ペニーって誰?
ってなっている人も多いと思いますが、前作でグースとグースの奥さんのセリフで2度出てきただけの人物。
前作でマーヴェリックとグースにトップガンに行けと伝えた上官の台詞によると、マーベリックが手を出した司令官の娘だそうです。
前作のヒロインを努めた女優ケリー・マクギリスはトム・クルーズよりも5歳年上で、今作撮影時に61歳。
本人談によるとオファーが来なかったのは見た目が歳相応に老けてしまっていることと太ってしまったためだろうとの事。
そこで前作で名前だけ出てきたペニー・ベンジャミンなる女性を出すことにして、撮影時48歳だったジェニファー・コネリーが抜擢されたということらしい。
しかし、トム・クルーズが見た目若すぎるというのもありますね。
まぁ、彼も歳取ったなとは思いますが、今作でバイクに乗って滑走路脇を走るシーンの笑顔など、若い頃を彷彿とさせます。
まぁ、彼はクルマやバイクが好きだそうなので、単純に楽しかったので若々しい笑顔なのかもしれませんが。
その、マーヴェリックとペニーの恋もなんとなくおじさん心をくすぐりますね。
戦闘機のアクションシーンでは音響も素晴らしく、これは立派なホームシアター設備を持っている人でもない限り、映画館ならでは。
そろそろ、映画館での公開も終わるでしょうから、見ていない方は早めに劇場に足を運ばれたほうが良いですね。

トップガン (字幕版) - トム・クルーズ, ケリー・マクギリス, ヴァル・キルマー, アンソニー・エドワーズ, トム・スケリット, メグ・ライアン, マイケル・アイアンサイド, ジョン・ストックウェル, バリー・タブ, リック・ロソヴィッチ, ジム・キャッシュ, ジャック・エップス Jr., トニー・スコット, ビル・バダラート, ジェリー・ブラッカイマー, ドン・シンプソン
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前回見たときから漠然と思っていましたが、今作は私みたいなオジサン世代に響く映画になっているなと感じました。
トム・クルーズが撮影時に56歳、マーヴェリックも50代くらいの設定になっていると思うので当然と言えば当然なのですが。
物語前半はある作戦に若いパイロット達を参加させるために鍛えるという所がメインのストーリーとなってきます。
この話が来たときにマーヴェリックは作戦で自分が飛ぶ気満々。
しかし、上官からお前は飛ばないと言われます。
何も軍隊の話でなくても、会社員でもある程度の年齢になればそんな瞬間は来ますよね。
若いパイロットたちは優秀だけれども、その分プライドが高い者も。
チームが一つにまとまらない。
おまけに前作で亡くなった相棒グースの息子、ルースターも居て雰囲気悪いし。
自分の技術ではなく、若者の技術をまとめ上げて使わなくてはいけない。
マーベリック自身も自分の技術に誇りを持って仕事をしてきた。
そんな人ほど陥る仕事の仕方の転換への葛藤。
更に前作でグースを死なせてしまったという意識から、若いパイロットたちを死なせたくないという思い。
そんなマーヴェリックを推し量ってアドバイスを与える前作のライバル、アイスマン。
大将にまで上り詰めていますが、咽頭がんに侵されているという設定。
実は、アイスマンを演じる俳優ヴァル・キルマー自身も咽頭がんを患っているという。
アイスマンとの会談のシーンは涙が滲みます。
そんなわけでこの映画は40代、50代の人に向けた映画だと感じました。
世界中の中間管理職に見てほしい映画ですねw
5月に見たときに、F-35ではなく、F/A-18(字幕ではF-18となっていた)を使う理由を述べているところの字幕を読み取りそこねたので気になっていたのですが、今回わかりました。
F-35は敵の射程外からこっそりミサイルを発射して、さっさと作戦空域から離脱するという戦い方を想定されています。
なので、対地ミサイルはGPS誘導の物。
しかし、今回の作戦エリアではGPS電波を妨害する装置が設置されておりGPS誘導の兵器は使えない。
なのでF/A-18で目標まで近づき、レーザー誘導兵器で攻撃する必要がある。
ということだった。
よくよく調べてみると、F-35でもGPS誘導ばっかりではなくてレーザー誘導兵器も積めるようなんですけど、複座式のないF-35だとあの状況では厳しいのは確かですね。
まぁ、映画製作上の問題としては、今回の映画は本物の戦闘機に俳優を乗せて飛ばしながら撮影するというところにこだわっているようですが、F-35には複座式がないので俳優を乗せられないというのがそもそもの理由でしょうね。
F-35用のヘルメットはバイザー部分がヘッドマウントディスプレイになっていて、俳優の顔が見えにくいというのもあるかもしれません。
また、今回の映画の撮影でのF/A-18レンタル料が1時間で100数十万円にのぼるそうですが、F-35だともっと高いかもしれませんね。
映画撮影開始時点では海軍ではまだF-35が実戦配備されておらず、F/A-18が未だ主力戦闘機だったので、まぁおかしいことではないですね。
今回のヒロイン、ペニー・ベンジャミンなる女性。
しれっと出てきて、皆さんご存知マーヴェリックの元カノですみたいな顔しているので、ペニーって誰?
ってなっている人も多いと思いますが、前作でグースとグースの奥さんのセリフで2度出てきただけの人物。
前作でマーヴェリックとグースにトップガンに行けと伝えた上官の台詞によると、マーベリックが手を出した司令官の娘だそうです。
前作のヒロインを努めた女優ケリー・マクギリスはトム・クルーズよりも5歳年上で、今作撮影時に61歳。
本人談によるとオファーが来なかったのは見た目が歳相応に老けてしまっていることと太ってしまったためだろうとの事。
そこで前作で名前だけ出てきたペニー・ベンジャミンなる女性を出すことにして、撮影時48歳だったジェニファー・コネリーが抜擢されたということらしい。
しかし、トム・クルーズが見た目若すぎるというのもありますね。
まぁ、彼も歳取ったなとは思いますが、今作でバイクに乗って滑走路脇を走るシーンの笑顔など、若い頃を彷彿とさせます。
まぁ、彼はクルマやバイクが好きだそうなので、単純に楽しかったので若々しい笑顔なのかもしれませんが。
その、マーヴェリックとペニーの恋もなんとなくおじさん心をくすぐりますね。
戦闘機のアクションシーンでは音響も素晴らしく、これは立派なホームシアター設備を持っている人でもない限り、映画館ならでは。
そろそろ、映画館での公開も終わるでしょうから、見ていない方は早めに劇場に足を運ばれたほうが良いですね。

トップガン (字幕版) - トム・クルーズ, ケリー・マクギリス, ヴァル・キルマー, アンソニー・エドワーズ, トム・スケリット, メグ・ライアン, マイケル・アイアンサイド, ジョン・ストックウェル, バリー・タブ, リック・ロソヴィッチ, ジム・キャッシュ, ジャック・エップス Jr., トニー・スコット, ビル・バダラート, ジェリー・ブラッカイマー, ドン・シンプソン
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