映画感想「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」ネタバレ無し

面白かったです。
見せ場もしっかり有って見ごたえがありました。
上映時間90分ということでしたがそんな短くは感じませんでした。
2時間以上の内容が有ると感じました。

息子(17)と一緒に見に行きました。
息子とは何度か一緒に映画を見ていますが、見た後いつになく興奮した様子で、お昼がてらガンダム談義を交わしました。

とにかく映像が綺麗ですね。
CGと手描きの絵が適材適所でハイブリッドされていて精細な画面を作り出しています。

主人公ハサウェイはシャアの反乱の時にクエスと出会い、淡い恋心を持ちながらも目の前で亡くし、大きな心の傷を負った。
それ故ハサウェイの心境は複雑なものとなっている。
そしてマフティー・ナビーユ・エリンとしての理想と民衆が求めるものにずれがある事を感じ取り、己の進む道が正しいのか悩む。

ヒロインのギギ・アンダルシアはその出自や身分に謎をまとわせ、少女と大人の二面性を持つ。

そんな二人が主人公の物語。
非常に厚みのあるものですね。
完全に大人のためのガンダムです。

実は、劇場でBlu-ray Discを買いました。
(購入には鑑賞券の提示が必要なので、鑑賞後に買う場合は半券を捨てないように気をつけてください。)
帰ってきて一度見て、更にオーディオ・コメンタリーでもう一度見ました。

ハサウェイ役の小野賢章さんもギギ役の上田麗奈さんも複雑な性格のキャラクターに大分苦労されたようです。
ギギについても大人ぶった子供でも、子供のふりをした大人でもないと分析していました。

プロデューサーの方もコメントされていましたが、ハサウェイはガンダムの主人公らしくないと。
ガンダムの主人公たちはほとんどが十代の時に初めて乗るMSとしてガンダムに乗り、戦士として人間として成長していく。
ハサウェイはシャアの反乱の時にジェガンに乗ったとは言え、正確にはガンダムでなく、今作では二十代。

Ξガンダムのライバル機、ペーネロペーのパイロット、レーン・エイムの方がガンダムの主人公らしいとのこと。

ガンダムらしく説明的なセリフもないので、鑑賞する側も人生経験を積んだ大人でないと受け止めきれないと感じます。

でも、前半のシャトル内でのマフティを名乗るハイジャック犯との戦い、メッサーによる揺動、後半のΞ対ペーネロペーなど、アクションシーンもとても見応えがあり、そこだけでも十分楽しめます。

あ、あと、見る直前に知ったのですが、これ三部作だったのですね。

一時間半で収まるんだろうかと思ったらそういうことでしたか。
しかし、終わるまで死ねない映画を見てしましました。

小説、以前読んで売ってしまいましたが、また買って読みたくなりました。

[まとめ買い] 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ(角川スニーカー文庫) - 富野 由悠季, 美樹本 晴彦
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