試乗メモ?(ホンダ トルネオ ユーロR)その他
試乗したり、乗ったことのある車の感想をこのブログで書いていますが、最近乗った車については、現在所有している車がどうしても基準になってしまいます。
おかげさまで、試乗記は私のブログの中で比較的アクセス数の多い記事が多いので、私がどういう観点で車を見ているか、何を基準に車を評価しているかを知っていただくために、今乗っている「ホンダ トルネオ ユーロR」がどういう車かを書いておくべきと思いました。
まず、「トルネオ」から説明せねばなるまい。
トルネオとは1997年から2002年まで発売していた6代目アコード(CF系)の兄弟車です。フロントのグリル、ライト形状とリアのランプ形状が異なる以外はアコードとまったく同じ車です。
そして、「ユーロR」とは走りの性能を高めたモデルです。
ノーマルモデルとの違いは、エンジンを2.2Lに拡大(H22A型エンジン)、専用の16インチアルミホイールに205/50/16のタイヤ、運転席、助手席はレカロのセミバケットシートを備えています。
このH22Aエンジン(もちろん、DOHC VTEC)も手が加えられているらしく、同じ形式名のエンジンを積んでいる最終型プレリュードに乗っている友人が、低回転トルクの太さに驚いていました。
その証拠にTypeRなどのエンジンと同様、赤に塗装されたヘッドカバーを備えています。
エンジン馬力は220馬力で、100馬力/Lとなっています。
市販状態で100馬力/L以上のNAエンジンはホンダくらいしか作りません。
そのホンダの中でも限られています。(昔のシビック/インテグラの上級グレードとType-R、あとS2000位か)
さて、走りですが、プレリュード乗りの友達が驚いたエンジンを積んでいるだけあり、1.3トンと軽いとは言いがたい車重を気にさせることなく、気持ちよく加速します。かつて、インテグラタイプRに乗っていた私にとってもエンジンは気持ちよさを感じさせます。
脚は、ちょっと変わっていると言うか、、
低速では硬めに感じるのですが、高速域では慣れないと柔らかすぎると感じるような動きをします。
私も最初は戸惑ったのですが、ワインディングを流す位の速度域だと、荷重の移動が分かりやすい良い脚と感じます。
高速域の脚の柔らかさも乗り始めて8年経つ今となっては慣れてしまいました。(^^;
ブレーキもコントロール性重視なのか、初期効きは弱めです。
このブレーキに慣れているので、CL7/9アコードやストリームのブレーキが初期効きが強すぎるように感じてしまいます。
でも、ショック無しに停止したり、ブレーキを残すようなコーナリングがやりやすいとも言えます。
この、脚とブレーキがちょっと特殊故に、スポーツカーに乗りなれた人が乗ると、「何じゃこりゃ」と思われるのですが、じっくり乗り込んで見ると、実はこれが良かったりします。
この車でサーキットは走ったこと無いのですが、ワインディングでは十分面白い車です。
上記のとおり高速域で脚が柔らかくなるので、大きなサーキットには向いていないかもしれませんが、ミニサーキットやジムカーナを走ってみたいものです。
ついでに、私の車への価値観を書いておきましょう。
そのためには私が何故車に乗ろうと思ったかから書かなければいけないでしょう。
車に乗り始めた頃は東京都区内に住んでおり、車が無いと不便と言うような地域に住んでいたわけではなく、むしろ駐車場代を考えると、車を持つことをためらう環境でした。
私は子供の頃から機械をいじったり、動かすことが好きで、究極はガンダムのような大きな機械を意のままに動かしたいと言う願望がありました。
なので、現実的に所有し、動かせる最大の機械、自動車に行き着いたのは当然の成り行きでしょう。
なので、この、「意のままに動かせる」と言うのが、車に求める最大の要素となります。
もちろん、世の中に意のままに動かせない市販車なんてものはないし、有ってはならないですが、「意のまま」の度合いは、やはり車によって違います。
結果、いわゆるスポーツカーが欲しい車となります。
私が車に興味を持つきっかけを作った友人曰く、「速い車が偉い」なのですが、当初、私も同じ考えでした。
なので、最初に買った車が、インテグラ タイプR
市販状態でも問題なくサーキットを走れると言う位、走りに特化した車です。
これはもう、ペーパードライバー歴10年の下手くそが乗っても、それなりに速く走れてしまうと言う車でした。
しかし、その車をサーキットで潰してしまい、次に乗ったのが、中古のDA6型インテグラ。
最初に買った車の一世代前の車になります。
その世代の最上位グレードでしたが、当然Type-Rには及ばず、Type-Rを潰したサーキットに持ち込んだら、怖くて怖くて走れませんでした。
下手くそが乗っても速いType-Rに慣れていたので、ワインディングでもしょっちゅうドアンダーを出して、冷や汗をかいた事も数回。
それ以後は、ミニサーキットとジムカーナに絞って走るようになってから、初めて基本に立ち返ったドライビング技術を付け始め、絶対的な速さより、運転の楽しさ、車を操る楽しさを重視するようになって来ました。
なので、前述の友人風に言えば、「運転して楽しい車が偉い」になったのです。
だから、たとえば、今、
GT-Rとロードスター どっちが欲しいと言われたら、ロードスターと答えます。
いや、もちろん、GT-Rにも乗ってみたいですけどね。
と言うことで、私が書く試乗記でも、この車は楽しいか、意のままに動いてくれるか、を最も重視して書いています。
たとえば、ミニバンなんていうのは、たくさん人が乗れて、パッセンジャーが快適に目的地に着けることが大事なんだよと言われても、もちろんそうですが、私が買うなら、ミニバンでも運転して楽しい車じゃなきゃ嫌なのです。
その点、Hondaは凄いのです。
たとえば、こんなWebページが有ります。
ODYSSEY 土屋圭市氏スペシャルインプレッション
オデッセイをサーキットで走らせています。
それも、走りのグレード、アブソルートだけでなく、ノーマルのグレードも。
先代のオデッセイでも、佐藤琢磨がHondaのテストコースを全開走行させている動画が掲載されていました。
公式Webページでミニバンをサーキットで走らせている様子を載せているのはHondaくらいです。
同じく、走りのミニバンを出しているマツダや、先日エクシーガを発売したスバルでさえ、ミニバンをサーキットで走らせたりしていません。
雑誌での扱いも同様で、Hondaのミニバンはサーキットで試すのが常套となっています。
だから、ホンダ車が好きなのです。
また、運転が楽しい車になるためには、単純に考えると、
軽量で小さめのボディに、高回転までストレス無く回るエンジン。
トランスミッションはMT(MTの操作が楽しいと言うのもありますが、駆動力の伝達のダイレクト感がやはり違います。)
となるので、重い車、大きい車には大抵良い評価を下さないのですが、大事なのは「運転が楽しい」こと。
もし、重くて大きな車でATでも、動きが軽快でアクセルペダルの動きと加速度にダイレクト感が有れば、それでもいいのです。
でも、現実にはそういう車はなかなか無いですよね。
FD1シビックはかなり良い線行ってますけどね。
長くなってしまいました。
私の車への考え方を分かっていただけたでしょうか。
車に限らず、物の見方と言うのは、見る人の立場、立ち位置によって違うものです。
だから、自分と異なる見え方を報告する人は必ずしも嘘を言っているわけではないのです。
もちろん、自分と価値感が同じ人が言うことは分かりやすく共感しやすいですが、世の中自分とまったく同じ価値観の人なんてそうそういません。
だから、人が書いたものを読むときは、書いた人がどういうものの見方をする人なのかを見極めて、それを自分の見方に射影して読み解くと言うのが良い読み方なのかもしれません。
そういう意味でも、私の試乗記を読むときは上記に長々と述べた私の車の見方を分かっていただいた上で、ご自分の見方に変換して受け取ってください。
私にとって良い車が、あなたにとって良い車とは限りません。逆もまた真なりです。
「shigeが駄目な車だって言ってるから、良い車なんだろう。」位に思っていただいても結構です。
おかげさまで、試乗記は私のブログの中で比較的アクセス数の多い記事が多いので、私がどういう観点で車を見ているか、何を基準に車を評価しているかを知っていただくために、今乗っている「ホンダ トルネオ ユーロR」がどういう車かを書いておくべきと思いました。
まず、「トルネオ」から説明せねばなるまい。
トルネオとは1997年から2002年まで発売していた6代目アコード(CF系)の兄弟車です。フロントのグリル、ライト形状とリアのランプ形状が異なる以外はアコードとまったく同じ車です。
そして、「ユーロR」とは走りの性能を高めたモデルです。
ノーマルモデルとの違いは、エンジンを2.2Lに拡大(H22A型エンジン)、専用の16インチアルミホイールに205/50/16のタイヤ、運転席、助手席はレカロのセミバケットシートを備えています。
このH22Aエンジン(もちろん、DOHC VTEC)も手が加えられているらしく、同じ形式名のエンジンを積んでいる最終型プレリュードに乗っている友人が、低回転トルクの太さに驚いていました。
その証拠にTypeRなどのエンジンと同様、赤に塗装されたヘッドカバーを備えています。
エンジン馬力は220馬力で、100馬力/Lとなっています。
市販状態で100馬力/L以上のNAエンジンはホンダくらいしか作りません。
そのホンダの中でも限られています。(昔のシビック/インテグラの上級グレードとType-R、あとS2000位か)
さて、走りですが、プレリュード乗りの友達が驚いたエンジンを積んでいるだけあり、1.3トンと軽いとは言いがたい車重を気にさせることなく、気持ちよく加速します。かつて、インテグラタイプRに乗っていた私にとってもエンジンは気持ちよさを感じさせます。
脚は、ちょっと変わっていると言うか、、
低速では硬めに感じるのですが、高速域では慣れないと柔らかすぎると感じるような動きをします。
私も最初は戸惑ったのですが、ワインディングを流す位の速度域だと、荷重の移動が分かりやすい良い脚と感じます。
高速域の脚の柔らかさも乗り始めて8年経つ今となっては慣れてしまいました。(^^;
ブレーキもコントロール性重視なのか、初期効きは弱めです。
このブレーキに慣れているので、CL7/9アコードやストリームのブレーキが初期効きが強すぎるように感じてしまいます。
でも、ショック無しに停止したり、ブレーキを残すようなコーナリングがやりやすいとも言えます。
この、脚とブレーキがちょっと特殊故に、スポーツカーに乗りなれた人が乗ると、「何じゃこりゃ」と思われるのですが、じっくり乗り込んで見ると、実はこれが良かったりします。
この車でサーキットは走ったこと無いのですが、ワインディングでは十分面白い車です。
上記のとおり高速域で脚が柔らかくなるので、大きなサーキットには向いていないかもしれませんが、ミニサーキットやジムカーナを走ってみたいものです。
ついでに、私の車への価値観を書いておきましょう。
そのためには私が何故車に乗ろうと思ったかから書かなければいけないでしょう。
車に乗り始めた頃は東京都区内に住んでおり、車が無いと不便と言うような地域に住んでいたわけではなく、むしろ駐車場代を考えると、車を持つことをためらう環境でした。
私は子供の頃から機械をいじったり、動かすことが好きで、究極はガンダムのような大きな機械を意のままに動かしたいと言う願望がありました。
なので、現実的に所有し、動かせる最大の機械、自動車に行き着いたのは当然の成り行きでしょう。
なので、この、「意のままに動かせる」と言うのが、車に求める最大の要素となります。
もちろん、世の中に意のままに動かせない市販車なんてものはないし、有ってはならないですが、「意のまま」の度合いは、やはり車によって違います。
結果、いわゆるスポーツカーが欲しい車となります。
私が車に興味を持つきっかけを作った友人曰く、「速い車が偉い」なのですが、当初、私も同じ考えでした。
なので、最初に買った車が、インテグラ タイプR
市販状態でも問題なくサーキットを走れると言う位、走りに特化した車です。
これはもう、ペーパードライバー歴10年の下手くそが乗っても、それなりに速く走れてしまうと言う車でした。
しかし、その車をサーキットで潰してしまい、次に乗ったのが、中古のDA6型インテグラ。
最初に買った車の一世代前の車になります。
その世代の最上位グレードでしたが、当然Type-Rには及ばず、Type-Rを潰したサーキットに持ち込んだら、怖くて怖くて走れませんでした。
下手くそが乗っても速いType-Rに慣れていたので、ワインディングでもしょっちゅうドアンダーを出して、冷や汗をかいた事も数回。
それ以後は、ミニサーキットとジムカーナに絞って走るようになってから、初めて基本に立ち返ったドライビング技術を付け始め、絶対的な速さより、運転の楽しさ、車を操る楽しさを重視するようになって来ました。
なので、前述の友人風に言えば、「運転して楽しい車が偉い」になったのです。
だから、たとえば、今、
GT-Rとロードスター どっちが欲しいと言われたら、ロードスターと答えます。
いや、もちろん、GT-Rにも乗ってみたいですけどね。
と言うことで、私が書く試乗記でも、この車は楽しいか、意のままに動いてくれるか、を最も重視して書いています。
たとえば、ミニバンなんていうのは、たくさん人が乗れて、パッセンジャーが快適に目的地に着けることが大事なんだよと言われても、もちろんそうですが、私が買うなら、ミニバンでも運転して楽しい車じゃなきゃ嫌なのです。
その点、Hondaは凄いのです。
たとえば、こんなWebページが有ります。
ODYSSEY 土屋圭市氏スペシャルインプレッション
オデッセイをサーキットで走らせています。
それも、走りのグレード、アブソルートだけでなく、ノーマルのグレードも。
先代のオデッセイでも、佐藤琢磨がHondaのテストコースを全開走行させている動画が掲載されていました。
公式Webページでミニバンをサーキットで走らせている様子を載せているのはHondaくらいです。
同じく、走りのミニバンを出しているマツダや、先日エクシーガを発売したスバルでさえ、ミニバンをサーキットで走らせたりしていません。
雑誌での扱いも同様で、Hondaのミニバンはサーキットで試すのが常套となっています。
だから、ホンダ車が好きなのです。
また、運転が楽しい車になるためには、単純に考えると、
軽量で小さめのボディに、高回転までストレス無く回るエンジン。
トランスミッションはMT(MTの操作が楽しいと言うのもありますが、駆動力の伝達のダイレクト感がやはり違います。)
となるので、重い車、大きい車には大抵良い評価を下さないのですが、大事なのは「運転が楽しい」こと。
もし、重くて大きな車でATでも、動きが軽快でアクセルペダルの動きと加速度にダイレクト感が有れば、それでもいいのです。
でも、現実にはそういう車はなかなか無いですよね。
FD1シビックはかなり良い線行ってますけどね。
長くなってしまいました。
私の車への考え方を分かっていただけたでしょうか。
車に限らず、物の見方と言うのは、見る人の立場、立ち位置によって違うものです。
だから、自分と異なる見え方を報告する人は必ずしも嘘を言っているわけではないのです。
もちろん、自分と価値感が同じ人が言うことは分かりやすく共感しやすいですが、世の中自分とまったく同じ価値観の人なんてそうそういません。
だから、人が書いたものを読むときは、書いた人がどういうものの見方をする人なのかを見極めて、それを自分の見方に射影して読み解くと言うのが良い読み方なのかもしれません。
そういう意味でも、私の試乗記を読むときは上記に長々と述べた私の車の見方を分かっていただいた上で、ご自分の見方に変換して受け取ってください。
私にとって良い車が、あなたにとって良い車とは限りません。逆もまた真なりです。
「shigeが駄目な車だって言ってるから、良い車なんだろう。」位に思っていただいても結構です。
この記事へのコメント
CL1用のH22Aは、BB6用のH22Aとは別物です・・・(T_T)
BB6はもうすぐ11万キロですが、エンジンは絶好調です。
でも、屋根の塗装が・・・
うちは、ここ数年めっきり走行距離が減ってしまって、まだ5万キロ超えたところですよ。
仙台まで日帰りしていた頃が懐かしい。(^^;
でも、上には上が、、1光秒位走っちゃう人も居ますからね。(^^)まだまだでしょう。